<VSTのススメ 3>


「Aamplitube」
http://www.miroc.co.jp/
http://www.amplitube.com/
http://www.amplitube.com/Main.html?ATDownload (デモ版 ・ デモソング)

ギターアンプ・シミュレーター です。
59,800円 と高価ですが、すばらしい効果を発揮してくれます。
非常に多くのデモソングが用意されていますので、出音はそちらを聞いていただくとして、
ここでは、Amplitube内臓のエフェクトに注目してみたいと思います。

SONAR 2.0 に付いてくる 「RevalverSE」 も、内臓エフェクトとして リバーブやワウが
使えますが、はっきり言ってモノが違います。
そこで、そのエフェクトをエフェクト単体として使えないものかと思ったんですが、
やはりギターアンプですので、ボーカルなんかを通すとどうしても Low-Fi 的な
サウンドになってしまいます。
それでも、なんとかイジクリまわして 「Bass モード」でEQを調整すると、かなりフラットで、
自然な印象の音になりましたので、無理を承知でこんな実験をしてみました。


エフェクトの中でも使用頻度の高い リバーブ の比較です。
素材は 「DecaBuddy」 の時のコーラスを使いました。
(Amplitube はデモ版のプロテクトで、“ザッ” というノイズが入ります。)

 MP3 (各 241KB) SONAR FxReverb  Amplitube FXReverb

減衰音を聞きやすいように、かなり強めのリバーブをかけてみました。
本来、まったく用途の違う両者ですので、“良い・悪い” の比較は出来ませんが、
明らかに違うのは、Dry 成分の音の出かたです。
リバーブをこれだけ強くかけると、どうしても音がコモってしまいがちです。
元々リバーブは、音を “後ろへ下げる” という用途にも使いますから当然なんですが、
Amplitube の場合 “リード楽器を際立たせる” という意図がはっきり出ています。
また、減衰音も “空間” を感じさせてくれて、見事だと思います。



そのほかで、気に入ったのは “ワウ” です。
オート・ワウ とは別に、ワウペダルによる効果もシミュレーションされていて、
マウスでツマミを操作することで、自由なワウ効果が得られます。
ギターで生録する人は、もちろん本物のワウペダルを使えばいいんですが、
ノイズの混入という事を考えると、これを使ってみるのもいいかもしれません。
MIDI経由でコントロールできるかどうかは、未確認です。

プリセットも非常に多く用意されていて、中でも面白いのは 「VIP」 というグループです。
実在のギタリストの音をシミュレーションしてるようで、“Aero” “Brian” “George”・・・。
お気に入りは、Pat です。(Jeff が無い! 泣)


以上、ボーカル・パートで使うには無理があるかもしれませんが、他のリード・パートでは
非常に面白いんじゃないでしょうか。
他にも、試してみたいことがあるんですが、また次の機会に、という事で。