<SONAR 2.0 レビュー>

DR-008(2.0XLのみ)

これが起動時の状態です。ここにプリセットを読み込むか、
各マス目に任意のサンプルを割り当てて使用するのですが、
今回は、あらかじめ用意した HiHat 音を使います。

  <MP3>(各32〜50KB)  Hat_01  Hat_02  Hat_03  Hat_04

Open あるいは、ハーフOpenぎみの音です。この四つの音を使って、
4段ベロシティ・スイッチ付の “Open・Hihat” を作ってみます。
ベロシティの強弱により、音のニュアンスを変えるのが目的です。
DR-008 には、用途に応じて4種類のサンプラーが用意されており、
下図はQuad Sampler です。最大四つの音を読み込むことが出来ます。
実際に上記4種の音を読込み、
バランスを整えたところです。
各方形の角をドラッグして調整
します。
横方向がベロシティですので、
Hat_01 の音が、ベロ 1〜60 位、
Hat_04 が、90位〜127をカバー
しているのがわかります。
各音の “重なり具合” は非常に
重要で、それによってベロシティ
による音質の変化がスムーズに
なったり、ぎこちなくなったり
します。
上図下部で、チッピ・アタック等の微調整を行い、各音の質感をそろることが出来ます。

Hi-Hat の場合、オープンHat が鳴った直後にクローズド又はペダルを鳴らした時に、
オープンHatの音は、止まらなくてはなりません。そのための設定も必要ですが、
簡単にできます。

メイン画面を詳細表示したところです。
同時に鳴ってはいけない音に、同じ番号を
割り当てグループ化してやります。



こういう感じで出来上がったのが、この音です。
01 はオープンHi-hatのみ。 02 はペダルHi-hat でオープンの音をミュートしてます。

<MP3>(各206KB) HiHat_01  HiHat_02

どうでしょうか? 音色の変わり目で若干不自然な部分もありますが、
予想以上によく出来たと思います。

Quad Sampler の他、3種のサンプラーも面白くて、「Ultra Sampler」 は
一つの音を劇的に変化させることが出来ます。
例えば、クラッシュ・シンバルのピッチを大きく下げ、アタックを遅めにして
“ドラ” のようにしたりも出来ます。

残念なのは、各サンプラー のパラメーターは数値が一切表示されないので、
使い勝手が非常に悪いことです。 変更を元に戻したい時なんか、勘を頼りに
マウスを微妙に操作しなければなりません。

マトメと致しましては・・・
この DR−008 や、BATTERY なんかもそうだと思うのですが、
エレ・ドラ系だけでなく、生ドラム系でも充分実用的に使えるのでは
ないかと思います。
音ネタさえ良ければ、高価なハード音源を上回る可能性も感じました。