<VSTのススメ >


Steinberg Virtual Guitarist

Electric Guitar 編
Acoustic Guitar 編

ギターのコードワークに特化した VSTi です。
実際のギタープレイを録音した膨大な量のサンプルデータを読み込むことによる、
スーパー・リアルなサウンドが売りです。

ここで、多くのデモ・サウンドが聴けます。 デモ


使いかたは、かなり特殊です。
例えば “C4”を入力すると、“Cメジャー・コード” が鳴るんですが、
“C4+E4フラット+G4” を入力しても “Cマイナー” が鳴るとは限らないんです。
これは、プリセット音色の種類や、Virtual Guitarist側の設定によるみたいです。
コード・タイプは、“+5” “-5” “dim” なども用意されてるんですが、困ったことに
ルート音よりオクターブ以上うえのテンション付きコードが1つもないんです。
“9th” “13th” 等がないわけですから、ジャズやボサノバには使いづらいですね。


「Electric Guitar」

オリジナル・パート作成モードというのが用意されてるんですが、
これがややっこしいのなんの!
取り説によると、オリジナル・パート作成は・・・
「あくまでもボーナス機能として考えてください」
・・・だそうです。

「1.オリジナル・パート」 プリセットの“WahWah”を使用 (MP3 224KB)
「2.ちょっと物足りないんで」 1.をSONARのエフェクトで処理 (MP3 224KB)

下図がそのMIDIデータです。

“C4” より下のキーで、コードの種類を指定。
指定方法は、プリセット・モードと同じです。
“C4” 以上のキーで、コードストロークのタイプや、各種ノイズ・グリス等を
コントロールするんですが、どのキーにどんな機能が割り当てられているのか
やってみないと分からない!

MP3 を聴くと分かると思いますが、わずかに “プチ”系ノイズが混入してます。
これは、上図コントロール側のノート位置によっては、プチっと入ってしまう
みたいなんですが、位置を調整してやると直るようです。



当然、VSTi → DXi 変換ソフトが必要なんですが、「CONSOLE」 ではやや不安定。
(CONSOLE 1.0.5になって、やや重めながら完全動作するようです)
「DirectiXer」では、今のところ問題ありません。
この傾向は、すでに「V Guitarist」をお使いの Kurtさんも同じだそうです。

出来のよいデモが作れたら、またレポートします。


[書き忘れ]
使用できるコードタイプは、以下の通りです。(Cルートの場合)
[C] [Cmaj7] [C7] [C6] [C+5] [C-5] [Cm] [Cmmaj7] [Cm7] [Cm6]
[Cm7-5] [Csus4] [C7sus4] [Cdim]
もちろん、すべてのキーでこれらのタイプが使用でします。
・・・がっ!
前述の通り、9th や 13th はありません。


「Acoustic Guitar」

こちらは、プリセット・モードだけで作りました。

 ・アコギ (MP3 112KB)
(プリセット 「Country」 を2トラック使用)

このモードは、簡単に作ることが出来ます。
メジャー・コードならルート音1つを指示するだけ、マイナーや7thコードは、
基本的にはすべての構成音を入力するのですが、一部省略しても鳴ってくれる
場合もあります。どの音が省略できるかを把握しておけば、効率的に入力できますね。

プレイヤーの変更は読み込みに時間がかかるので、演奏中に行うのは
現実的ではありませんが、リズム・パターンの変更は、リアルタイムに
行うことが出来ます。
プログラム・ナンバーの 0 〜 7 が、各リズム・パターンに対応してるんですが、
“リモート・キー” を使う方が簡単なようです。
“C1” =パターン1” 〜 “G1 =パターン8”


このような感じです。


「言い遅れましたが・・・」
プレイヤーは、エレキ13種・アコギ14種で、それぞれのプレイヤーは、8種類の
リズム・パターンを持っています。
不満 :コードの ハイ・ポジション/ロー・ポジション の指定ができません。
 プレイヤーやコードによって、あらかじめ決まってるようです。

3/4 や 6/8 拍子用のパターンが非常に少ない。(工夫すれば、使えるんですが)

今回 VSTi⇒DXi 変換は、主にDirectiXer2.3 を使ったんですが、一部不具合が
ありました。
オリジナル・パート作成時にノートを貼り付ける際、正常に発音してくれないんです。
(再生時及びプリセット・モードでは問題ありません)
CONSOLE だと発音してくれますが、他の部分で不具合があります。
“VST-DX Adapter ver4.0” は、正式に 「Virtual Guitaristに対応」 となってるんですが、
まだ試用版が用意されてません。
悩みのタネです。。。
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Kurtさんからの情報で、“VST-DX Adapter ver4.1” のデモ版がアップされてました。
fxpansion
VST-DX Adapter ver4.1 も DirectiXer と同じ傾向で、オリジナルパートでは、
発音してくれませんでした。
SONAR との相性が悪いのかもしれません。