<SONAR 2.0 レビュー>

その他の主な変更点は・・・
  • 外部MIDIコントローラ・サポート・プラグイン対応
  • DXi 2(マルチ・アウト/オートメーション)対応
  • プロジェクトごとのファイル管理
  • Fxpansion DR-008 DXi 付属 (2.0XL版のみ)
といったところです。
それでは、この辺で一つずつ詳しく説明していきたいと思います。
(というより、私自身が使い方を探りながら・・・という感じです。)

[ドラムエディタ]

“ドラムマップ” というドラム入力専用のエディタが追加されました。
実際にドラムマップ を使って、カスタムキットを作ってみようと思います。


MIDIトラックの OUT に、新規ドラムマップ →
GS Drums (Basic Kit)を選び、ピアノロール
(ドラムマップ)で表示したところです。
パーツの種類がかなり間引かれてますね。
このように、不要なドラムインストを(見かけ上)
隠すだけでも随分使い易くなりますが、今回は
この 「STANDARD 1」のセット に GS音色
ELECTRONIC Kit 内の「Snare2」 を追加して
みます。




こちらは 「ドラムマップ・マネージャ」 です。
上部の “新規作成” を押すごとに、ドラム・インスト欄の最下部に一つずつパーツが
追加されていきます。 35(B1)・・・ というのが、追加された分です。
Snare2 は “40(E2)” ですから、入力ノート・出力ノート を共にそのように変更します。
(入力・出力を個別に設定できるのは、ドラムパッド等 外部のコントローラを使うときに、
各パッドに好きな音色を割り当てられるように・・・でしょうか。 ピアノロールでの配列とは
無関係です)
名前欄には、見やすいように任意のパーツ名を記入しましょう。
あとは通常通り、 ポート/チャンネル、バンク、パッチを指定してやります。
ピアノロールウインドウでの配列も、見やすいように好みで変更すれば、もう完璧です!

次回からは、ポートやバンク・パッチの設定は全く不要で、トラックのMIDI OUT欄で、
作ったドラムマップを選ぶだけで即、入力を開始できます。

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余談 (一般的なGS音源の場合)
複数のMIDIポートがあるのなら(最近のUSB接続の音源はそうです)、
各ポートそれぞれの10ch に Standard1 と ELECTRONIC を割り当ててやると
手っ取り早いのですが、
MIDIポート が一つしか使えない場合は、音源側の設定も必要になります。
今回の例では、一つのMIDIポート(EDIROL UM-880 MIDI 7)の、
10ch と 11ch とにそれぞれ、Standard1 と Electronic とを割り当ててみました。
その上で、音源側を
11chでも ドラムが鳴るように設定することになります。
(音源の取説を参照して下さい)
ROLAND の GS音源なら、次のエクスクルーシブを送信することで、
音源側は自動的に切り替わってくれます。
  F0 41 10 42 12 40 1A 15 02 0F F7
11ch を Drums2 として使うためのエクスクルーシブです。
10ch は初期設定のまま Drums1 となります。
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ドラムマップウインドウでは、この他にも 「パターンブラシ」 というのが使えます。
プリセット、又はカスタムのリズムパターンを選び、マウスで横方向にドラッグすると
ノートがどんどん貼り付けられていきます。

例えば、HiHat だけのパターンでも、Kick + Snare + Hat とかのパターンでも可能です。
また、数小節にまたがる長いパターンも登録しておけます。

「概要」でも紹介した、ノートの上のバー表示(ベロシティ値)ですが、
便利ではあるんですが、ウインドウの拡大率を上下・左右ともに、やや大きめに
しておかないと、微調整がしにくいですね。このあたりは、改善の余地ありです。