<Tips>


「 CAL 解説 」 ( SONAR に付属 の各CAL の説明です。)

CALは、標準インストールの場合 Sample Content フォルダ内にあると思いますが、
もし無ければ、SONAR の CD-ROM 内 Sample Content フォルダにありますので、
コピーしてお使いください。
<CAL で簡単コード入力> の 「準備」 「ショートカットキーを割り当てる」 にもあるように、
よく使う CAL には、ショートカットキー を割り当てておくと便利です。

Major Chord.cal 等、コード入力用 CAL については、<CAL で簡単コード入力> をご覧下さい。

CAL の実行に際しては、プロジェクトの分解能が 960 であることが前提になってるようです。
特に、ノートの長さ等、ティック数に関わる CAL では、注意が必要です。


LEGATO.CAL (ノートの長さを微調整)

SONAR本来の “長さ”コマンド や イベントインスペクタ・ツールバー の “音の長さ” とは違い、
長さの変化は、選択したノートの “次に発音するノートの始点” が基準になります。
【 パラメータ : 1 〜 200 】

初期値の 100 (%) では、次のノートの始点タイムの “−1 ティック” の位置まで、伸びます。
それより長いノートは、逆に縮みます。( MIDI 的には “レガート” ではない状態です )

シンセ・リードなどで、レガート時だけポルタメントするような音色でポルタメント効果を得るには、
101% と指定すればいいわけですね。

但し、選択したノートに、和音など、複数の同時発音するノートが含まれている場合、
期待通りの効果が得られないこともあります。

Random Time.CAL (ノートの始点タイムをずらす)

選択したノートの発音タイミングをランダムにバラけさせます。
和音の発音をヒューマナイズする、というような場合に使えそうです。
【 パラメータ : 0 〜 480 】

大きな数値を指定するほど、バラけかたも大きくなりますが、音の長さは元のままなので、
ノートの終点位置が、次のノートと重なったり、離れすぎたり、ということにもなります。
そんな場合は LEGATO.CAL で、終点位置 (=音の長さ) を調整すれば
上手くいく時もあります。 ( いかない時もあります )

Scale Velocity.CAL (ベロシティ値の変更)

選択したノートのベロシティを、パーセンテージによる指定で変更します。
【 パラメータ : 0 〜 1000 】

ベロシティスケール コマンド や イベントインスペクタ・ツールバー の “ベロシティ” を使えば、
不必要だと思います。

Split Channel to Tracks.CAL (MIDIイベントの分割)

ちょっと、よくわからないんですが・・・
単一トラック内に、複数 MIDIチャンネルの情報がある場合、この CAL を実行すると、
MIDIチャンネルごとに、別トラックに分割してくれるようです。

Split Note to Tracks.cal ( ノートを音程ごとに分割 )

単一トラックの複数ノートを、同じ音程のノートごとに別トラックに分割します。
ドラム・パートで、スネア や キック などのパーツ毎に、別トラックに分ける場合などにも使えます。

【 パラメータ 1 : ソース・トラック ( 1 〜 256 ) 】
分割するトラックの番号を指定します。
選択範囲にかかわらず、トラック内のすべてのノートが対象になります。
例 = 5

【 パラメータ 2 : 分割時の開始トラック番号 ( 1 〜 256 ) 】
分割されたノートは、この番号のトラックから順に割り当てられます。
既存のトラックがない場合は、自動的に追加されます。
例 = 6

【 パラメータ 3 : MIDIチャンネルを指定 ( 0 〜 16 ) 】
分割後のトラックの MIDIチャンネルを指定します。
“0” を指定した場合は、各トラックは Ch = None となります。
例 = 1

【 パラメータ 4 : MIDIポート番号を指定 ( 1 〜 16 ) 】
分割後のトラックの MIDIポート番号をします。
例 = 2

この【 例 】では、トラック 5 のすべてのノートが、トラック 6 以降に分割されます。
トラック 5 に、10種類の音程が含まれている場合、音程の低い順に トラック 6 から トラック 15 までに
分割されることになります。
分割されたトラックはすべて、MIDIチャンネル= 1 、 MIDIポート = 2 です。

Thin Channel Aftertouch.cal ( データを間引く )

アフタータッチ対応のMIDI鍵盤では、設定によっては膨大な量の アフタータッチ情報が送信されますので、
SONAR側で記録後に、指定の割合で不要なデータを間引きます。
【 パラメータ : 1 〜 100 】

小さな数値を指定するほど、多くのデータを間引くことになります。
“1” を指定すると、データが全部なくなってしまうかもしれません。
“2” で、アフタータッチ・データの内、2つに1つが間引かれ、データ量が半分になります。
“10” で、10 個に 1 個 の割合で、間引かれます。

Thin Controller Data.cal ( データを間引く )

「Thin Channel Aftertouch」 と同様、こちらは CC データを間引きます。
MIDIキーボードでの入力時に、モジュレーション・ホイール ( CCナンバー 1 )を使った時などに有効です。
【 パラメータ 1 : CC ナンバーを指定 ( 0 〜 127 ) 】
【 パラメータ 2 : 間引く割合を指定 ( 1 〜 100 ) 】

間引き方は、アフタータッチの時と同じです。

Thin Pitch Wheel.cal ( データを間引く )

これも同様で、ピッチベンド・データを間引きます。
【 パラメータ : 1 〜 100 】

間引き方は、アフタータッチの時と同じです。

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