<SONAR 3.0 Preview> トップに戻る

SONAR 3.0 Producer Edition 英語版を入手しましたので、これまで使ってみた感想などをしたためて見ます。
SONAR 3.0 日本語版 優待販売 詳細
米 Cakewalk SONAR 3.0 ページ
日 Cakewalk SOANR 3.0 ページ
日本語版アップグレード

- 目次 -
 ・ アップグレードに関して (2003/11/08)
 ・ 各部の操作 など
 ・ 前回の訂正と補足 (2003/11/13)
 ・ コンソール と ルーティング など
 ・ MIDI 関連
 ・ 前回分の補足 (2003/11/20
 ・ プラグイン
 ・ Sonitus Comp 、バグっぽい (2003/11/23)New
順次追加予定です。

「アップグレードに関して」 (3.0 へのバージョンアップ時のアドバイスをいくつか)

*** 英語版へのアップグレードをお考えの方へ ***
英語が苦にならない方には、当然これがお勧めです。
日本語WindowsXP上での動作については、SONAR 3.0 本体に関しては、特に不具合はないようです。
VSampler の表示で、“Small View” の時に画面の最下部が、一部途切れる、という症状がでますが、
使用上は全く影響ない範囲です。

英語が苦手な方(私のことね)も、SONAR からのバージョンアップなら、ほとんど戸惑うことなく、
使用できると思います。
SONAR以前の Cakewalkシリーズからのバージョンアップの場合は、ある程度英語取り説やヘルプを
読む必要に迫られるんじゃないでしょうか。

*** インストール時の注意など ***
英語版 3.0 では、以前のバージョンを残したまま SONAR 3.0 をインストールするように指示されています。
インストール後は、前バージョンと併用するのも、アンインストールするのもご自由に、ということです。

インストール時のオプションで、同時にインストールするプラグインを選択することが出来ますが、
すでにインストールされている SONAR2.0 付属のエフェクトやシンセなどにも、チェックを入れておかないと、
使えなくなってしまいます。
以前に作成したプロジェクトに使用しているプラグインは、必ずインストールするように!

*** 我が家の失敗 ***
米Cakewalk に、早くも SONAR 3.0用修正パッチ(SONAR本体用ではなく、プラグイン用) がアップされてまして、
それがなぜか、ウチではインストール出来ませんでした。 原因は単純で、SONAR本体のインストール時に、
インストール先フォルダをイレギュラーに指定してしまった、ということです。
SONARインストーラ の慣例に従って、
\Cakewalk
   |_Shared Dxi ( ←DXiシンセ / エフェクト フォルダ )
   |_SONAR 3 ( SONAR本体 )

というようにすれば、問題ありません。

*** 余談 ***
SONAR 3.0 では、“スタジオ・ウェア非対応” となってますが、使用するだけなら問題ありません。
スタジオ・ウェアの作成・編集が出来なくなった、ということのようですね。

「各部の操作 など」

*** トラック・ウィンドウ ***
外観に関しては、ご存知のように大きく変更されました。色使いなど、かなり雰囲気は良くなったと思います。

  
ほとんど話題にならなかった部分ですが、各トラックにピークレベルが数値表示されるようになりました。
録音・再生時に、演奏済みデータのピーク値が、表示(ピーク・ホールド)されます。

今回の目玉の1つ、トラック / バス インスペクター (解説図) の使い勝手は、なかなか良好です。
この インスペクター や コンソール・ウィンドウ で、全パラメータを表示するには、推奨スペックにあるように
1280 X 960 以上のディスプレイ解像度が必要ですが、不必要なものは個別に 表示/非表示の切り替えが
簡単に行えますので、1024×768 程度の解像度でも、さほど困る事はないと思います。
以前はコンソール・ウィンドウで行っていた操作を、この インスペクター からも行うことが出来ますので、
コンソール・ウィンドウを開く必要のないシチュエーションが増える事を考えると、解像度 1024×768 でも
むしろ今までより、快適かもしれません。

*** Input Echo ボタン ***
インスペクター解説図でも触れましたが、SONAR 3.0 では録音時のモニター設定方法が改善されました。
トラックウィンドウ や コンソール の “Input Echo : On/Off” ボタンにより、いつでも簡単に行うことが出来ます。
もちろん、各トラック毎の切り替えが可能です。
また、このボタンは MIDIトラックにも設けられており、各MIDIトラックの “MIDI入力のOn/Off” を切り替え可能です。
以前は、選択中の MIDIトラックだけが、MIDI信号の入力を受け付けてましたが、今回この機能により、外部の
MIDIキーボードなどからの入力を、複数の任意のトラックに割り当てることが可能になりました。

2003/11/08
-------------------------------------------------------------------------------
『前回の訂正と補足』
インスペクター解説図 で、「 チャンネルEQ は、バンド1〜バンド4を切り替えて表示・・・ 」 と書いてますが、
4バンドを同時に表示することも出来ます。
但し、インスペクタ や コンソール で、すべてのパーツを表示してしまうと、ディスプレイの解像度は、
縦 1024ドット でも、全然足りません。
また、インスペクタ及びコンソールでは、センド・コントロールは最大4つまで、同時に表示出来ます。
それ以上は、上下に順送りして表示の切り替えが必要です。
-------------------------------------------------------------------------------

コンソール と ルーティング など

*** コンソール・ビュー ***
インストール直後の設定では、この様な状態のコンソールが開きます。 (PC環境により異なります)

コンソール の各チャンネルは、前述の “ トラック/バス インスペクタ ” と全く同じものです。
つまり、この コンソール の中から、選択した1つのトラックだけをトラック・ウィンドウに表示しているわけです。

各チャンネルの表示は、 Narrow(狭) / Widen(広) 二種類の幅に、個別に又は一括で切り替えられます。
チャンネルEQ の実装や、エフェクトのコントロール、自由度の高いルーティングなど、新機能の多くは、
このコンソールに凝縮されている感じです。

初期状態の Audio 2トラック / MIDI 2トラック というのは、お馴染みのスタイルですが、
中央の “バス” と、 右側に表示される “Audio Out の表示” には、戸惑いました。

|バス|
SONAR 3.0 自体には、メイン・バス や AUXバスなどの区別はなく、プロジェクトの途中でも
ユーザーが自由なルーティングで 作成 / 増減 が出来るというのが、大きな特徴です。
 ( いわく、 ユニバーサル・バス・アーキテクチャ )

|Audio出力チャンネル|
最初、何かわかりませんでした。・・・今も、どういう使い方が便利なのか、よく把握出来てません。
物理的に複数の出力端子を持つオーディオ・デバイスを使う時に、威力を発揮しそうな気もします。
例えば、メイン・バス を 出力デバイス 1/2 へ、テイク中のギター・トラック と クリック を 出力デバイス 3/4 へ、
出力デバイス 1/2 はモニター・スピーカーへ、出力デバイス 3/4 はヘッドホン へ・・・
こうすると、トラック や バス のフェーダーを触ることなく、スピーカーやヘッドホンへの出力を簡単に調整出来ます。
・・・・・とかかな?

その他、コンソール周りでの改良は、各バスのミュート/ソロ ボタン 、各トラックのインプット・エコー ボタン など、
結構、痒いところに手が届いてます。(なんで今まで無かったの?)

MIDI 関連

MIDI 編集関連では、ほとんど変更はありません。
個人的には・・・部分的に非常に使いにくい “ピアノロール” や、編集のしにくい “ドラムマップ” など、
改良の余地は随所に残ってると思うのですが。。。

*** MIDI グルーブ・クリップ ***
その名の通り、グルーブするMIDI クリップです。
オーディオのグルーブ・クリップと同様、ドラッグ操作でクリップをどんどん伸ばしていくことが出来ます。
普通のMIDIクリップを “右クリック ⇒ クルーブ化” で、簡単に作成可能。作成したMIDIグルーブ・クリップは、
|ファイル|エクスポート| で、midファイル として保存。
|ファイル|インポート| 又はループ・エクスプローラから、呼び出せます。
( ループ・エクスプローラ は、.wav / .MP3 / .mid などの表示が可能になってます )

*** MIDI ルーティング ***
( Roland の SONAR 3.0 ページ参照 )
使いようによっては、スゴイ便利なんでしょうねぇ。
2003/11/13
-------------------------------------------------------------------------------
前回分の補足』
ピアノロールの改良点、発見。
ノートを移動/伸縮 する際の操作が、若干変わりました。
以前は、ノートの || 左端=移動 | 中央=トランスポーズ | 右端=終点側の伸縮 || でしたが、
3.0 では、 || 左端=ノート起点の伸縮 | 中央左寄り=移動 | 中央=トランスポーズ | 右端=ノート終点の伸縮
となります。
終点側(ノート・オフ) の位置はそのままで、起点側(ノート・オン) の位置を前後に動かす場合に、
1アクションで済ませることが出来るようになりました。

プラグイン

*** リバーブ ***
とりあえず、お決まりで Lexicon と Sonitus の比較。
各エフェクトの Mix と、Wet音だけを抽出したものです。
 ・ Original (ボイスねたを DecaBuddy でハモらしてます)
 ・ Lexicon     /  Lexicon Wet
 ・ Sonitus     /  Sonitus Wet
 ・ Cakewalk FX /  Cakewalk FX Wet
ボーカル・ホール系のプリセットを、ほぼそのまま AUX に置き、リターン量が同じになるように設定。
音源のせいか、あまり 良い / 悪い の違いは出てないような気がします。
もっと違いがハッキリするネタも用意しておきます。
 ・ おまけ
Original を Sonitus の5エフェクトを使って、イジクってみました。 EQ ・ Phase ・ Reverb ・ Delay ・ Multiband
Phase で ステレオ感を増し、各ボイスがよく分離したような・・・。
-------------------------------------------------------------------------------
* 余談 *
今回のような実験では、自由なバスの追加や Mute/Solo など、いわゆる “ユニバーサル・バス・アーキテクチャ” が
バツグンに便利でした。
これは実際の曲作りの際でも、試行錯誤を繰り返す場面などで、大変役に立つと思います。

*** Sonitus Comp 、バグっぽい ***
掲示板にも書きましたが、Sonitus FX Compressor でバグと思われる症状が出ます。
複数のユーザー環境で確認されていますが、当方では Compressor をインサートしたトラックを再生中、
ブツブツと激しいノイズが出ることがあります。 アタック等のパラメータによっては、全く問題ないケースもあるようです。
オーディオデータの音色にも関係ありそうで、ボーカルなどの連続音でハッキリ現れ、ドラムパートなどでは、
出にくいような気もします。
SONAR 2.2 でも同じ状態ですので、SONAR 3.0本体の不具合ではないようです。

---続く---
(次回 ギター・ドラムねた等 予定)
トップに戻る