<BBS連動企画>

音が鳴らないんです - WAVE 12/07-23:29 No.454
サウンドカードの相性 - 超初心者! 12/16-11:08 No.504
SONAR で “音が鳴らない” 或いは “録音できない” という症状です。
OS / SONAR / サウンドデバイス の設定の問題ではないかと思いますので、
そのあたりを中心に進めます。


『Windowsでの設定』
まず、Windows側の確認です。この部分は、お二人ともクリアされているようですが、
この際ですので、基本的な部分から書いてしまいます。

下図は、Windowsの “デバイス・マネージャ” です。

[図.1]
ここでは、Windowsが正常にオーディオ・デバイスを認識しているかどうかを
確認するのですが、SONAR以外のアプリケーションで正常に音が出るのであれば、
この部分は問題ないと思います。
基本的には、お使いのオーディオ・デバイスが表示されていて、
“!” マークが付いてなければ大丈夫です。

注意が必要なのは、複数のオーディオ・デバイスが共存してる場合です。
特に、マザーボードに直付けされた、いわゆる “オンボード” のサウンド機能は
問題を起こしやすく、出来れば BIOSレベルで無効にしておくのが望ましいのですが、
BIOSの操作がわからない方は、デバイス・マネージャで無効にして(図2)、
ドライバ等も削除してしまうほうがいいでしょう。

[図.2]


『オーディオ・デバイスの設定』

これは、機種によって独自のミキサーやユーティリティーが付属してると思いますので、
説明しにくいんですが、WAVEさんはウチと同じM-Audio製なので、具体的に説明します。


[図.3]
M-Audio Deltaシリーズは、ドライバ・インストール時には、各チャンネル共Mute状態に
なっていると思いますので、チェックを外しミュートを解除します。
スライダーもカットされてる場合は、上げておいて下さい。


[図.4]
Patchbayの設定は、使用環境によって異なりますが、“Monitor Mixer” を選択しておけば、
必ず鳴るはずです。


[図.5]
Hardware Settings の Master Clock ですが、外部デジタル機器
(WAVEさんの場合、VS-880)をデジタル接続(例えばS/PDIF接続)されているのなら、
ここは重要です。
(“超初心者!さん” も VS1680とサウンドカードとの接続によっては重要ですね)
VS-880をクロックマスターとしているのなら、ここは “S/PDIF In” を選び、
AudioPhile2496側がマスターなら、“Internal Xtal” を選びます。
同様に外部機器側の設定も必要になります。マスター側が“Internal” です。
すぐ下の “Locked” を確認して下さい。 ここが “Un Locked” になっていると、
同期不良ですので、鳴らなかったり強烈なノイズが出たりします。
サウンドカード/外部機器共に “Internal” にしておくと、鳴るには鳴るんですが、
同期ズレによる “プチ”ノイズが出る可能性があります。
それと、外部機器との同期を行う場合は、後述の[図.7]同期の設定 で、
開始タイミングで同期” を選ぶほうがいいようです。

Codec Sample Rate は、SONAR側と同じ数値に設定。
(ここは Delta側では、アプリケーションに合わせて通常自動的に設定されます)
MultiTrack Deiver Devices は、WAVEさんの場合 “Independent” にして下さい。
DMA Buffer Size は、128〜384くらいでいいと思います。
Use Windows Default MME は、WDMドライバ使用時にはチェックしないほうが
いいと思うのですが、WAVEさんがお使いのバージョンのドライバにはこの設定は
ないようですね。


『SONARの設定』
SONAR の メニュー → 「オプション」→「オーディオ」 の設定画面です。

[図.6]

各箇所には、使用するオーディオ・デバイスに合った適切な設定が必要ですが、
特に重要な部分を説明します。

下線1/2 の数値は、オーディオ・デバイスがサポートする値でなければなりません。
ほとんどすべてのオーディオ・デバイスは、16ビット/44KHz をサポートしますので、
「1.= 16」 「 2.= 44100Hz」 としておけば、間違いないはずです。
例外として、オーディオ・ファイルを SONAR にインポートする場合、ここでの設定と
読み込むオーディオ・ファイルのサンプリングレートとが一致してないと、エラーを
起こすことがあります。

下線3. “レイテンシ”は、SONARの録音・再生時に停止してしまう(ドロップアウト)場合、
スライダーを右寄りにして数値を大き目にすると、改善されます。
低レンテンシが要求される、ソフトシンセを使ったリアルタイム・入力や、
ギター等録音時のエフェクト音のモニタリング 以外の用途では、50〜100 msec で、
いいんじゃないでしょうか。(CPUの能力 や オーディオトラック数により異なります)



[図.7]
「詳細設定」では、I/Oバッファサイズの数値を調整すると、ドロップアウト等の症状が
劇的に改善されるケースもあります。SONARのウインドウ右下、“Disk” 負荷メーター
が大き目の数値を示す場合は、調整が必要かもしれません。
初期値は 64KB ですが、128 ・ 256 ・ 512 と倍数で入力してみて下さい。

下線の “WDMドライバより・・・” は、お使いのオーディオ・デバイスやOSにより、
異なります。
Windows2000/XP で、オーディオ・デバイスのドライバが “WDM” ドライバの場合は
チェックを外し、Windows9x系では、チェックを入れます。
Win ME では、WDMドライバも使えるのですが、チェックを入れる方が安定するケースが
あるみたいです。
また、複数のオーディオ・デバイスを使い、どちらかがWDMをサポートしない時も、
チェックを入れる必要があります。
USBオーディオの中には、WDMドライバが用意されていても、SONARでは使えない
ものもありますので、注意が必要です。
この設定は、SONARインストール時に自動的に検出され、適切に処理されるはずですが、
一度確認して下さい。



[図.8]
パソコンにインストールされているオーディオ・デバイスの内、SONARで使用するものを
選択します。
二系統以上の入出力があるオーディオ・デバイスでは、複数の項目が表示されますので、
すべて選択しておけばいいと思います。
前述の “オンボード” のサウンド機能” 等、不必要なものがここで表示されている場合は、
非選択にして下さい。



[図.9]
SONARトラック・ウィンドウでの設定です。
ここでは、“In” “Out” 欄 それぞれに適切なデバイスを選択するだけです。
言うまでもありませんが、“In” は録音時、“Out” は再生時に使用するデバイスです。

再生・録音時に、図のレベルメーターは動いているのに音が出ない、という場合があります。
これは、オーディオ・デバイス側の設定がどこか間違ってるんじゃないかと思います。


とりあえずはこの辺までです。
役に立たないかもしれませんが、一応確認の意味でチェックしてみて下さい。