< 誰でもわかるかもしれないDTM講座 >
マニュアルやヘルプがわかりずらいっ! というご要望にお応え出来るかどうか・・・
各種 音源やサウンド・デバイス、プラグインなどの具体的な使用例をあげて、
実践的な解説をしたいと思いますが・・・。


予定
初期設定
1) MIDIデバイスの設定
2) 音色定義ファイル
3) オーディオの設定
操作編
1) トラックの設定
2) データの入力
    構成を決める
    ドラムパートNew!
3) プラグイン・エフェクト、DXi シンセ を使う
4) オーディオ編集
その他
1) ?


初期設定 : MIDIデバイスの設定 〜 音色定義ファイル

オーディオ / MIDI 各機器が、正常に接続され認識されていれば、ほとんどの場合、
SONAR インストール時の自動設定のままで問題ありませんが、いくつか必須の設定項目があります。

<MIDIデバイスの設定>
インストール後の初回起動時に、“MIDI デバイスが選択されていません” というようなメッセージが出ますので、
“出力デバイスを選択” をクリックして先へ進みます。


図 1.
外部に MIDI音源や MIDIインターフェース を接続していない場合は、このような状態になってると思います。(図 1.)
図中の @ は、サウンドカード に備えられた、MIDI端子です。
お使いのパソコンやサウンドカードによっては、 “MPU 401互換・・・” というデバイスが
表示される場合もあります。それもサウンドカードの MIDI端子ですが、普通 ジョイスティックなどの
ゲーム機器接続用端子と兼用になってます。そちらは精度的な問題などで、あまりおすすめできません。

図中 A は、SoundBlaster Live! 内蔵の MIDI 音源です。
Roland の UMシリーズ、YAMAHA のUXシリーズ、M-Audio MIDI Sportシリーズ などの MIDIインターフェースを
接続している場合は、ここにその機種名やメーカー名が表示されるはずです。
Roland SC-D70 、 SC-8820 / 8850、SD-90 、YAMAHA MU-2000 など、USB接続のMIDI音源も、
ここに MIDIデバイスとして表示されます。

それらの表示がなければ、Windowsが認識してない可能性がありますので、Windows のデバイス・マネージャで、
それらの機器が使用可能になってるかどうか、確認してください。ドライバのインストールが必要になるかもしれません。

外部に MIDI 機器を接続している場合は、この画面で接続した MIDIポートを選択します。
わからない場合は、すべてを選択しておいてもかまいませんが、図にある “Microsoft MIDIマッパー” だけは、
トラブルの元ですので、選択しないほうがいいようです。

“入力デバイス”には MIDIキーボード、“出力デバイス”には MIDI音源、などを接続するのが一般的です。

外部MIDI機器を使わない場合、ここでの設定は不要でが、SONAR 起動時に毎回この画面が開いてしまいますので、
B のチェックを外しておきましょう。


<音色定義ファイル>
MIDI音源を使用する際、音源内の数多くの音色名などを SONAR に認識させるための設定です。
( 外部MIDI音源を使わない場合は、この設定は不要です )

下図は、SoundBlaster の MIDI端子に、SC-8850 を接続した場合の設定例です。
ここでの要点は、音源を接続したMIDIデバイスの 1 〜 16ch (左側)に、その音源名 (右側)を割り当てる、
ということです。 ( → 図2 )
普通 10ch には、ドラムパートを割り当てます。 (→ 図3 )


図 2.

図 3.

音源をUSB接続した場合は、デバイス/チャンネル 欄に直接その音源のMIDIポート名が表示されます。
例えば、SC-8850 をパソコンと USB接続した場合は、 “SC-8850 A 〜 D” と、SC-8850 1〜2 の
合計6つのMIDIデバイスが表示されます。
その場合は、A 〜 D の方が SC-8850本体を鳴らすための MIDIポート、
 1 〜 2 は、SC-8850に接続する他の機器用の MIDIポートです。



<オーディオの設定>
Coming soon...


操作編 : トラックの設定 〜 曲作り


トラックの設定を手っ取り早く済ませ、早速データ入力をしてみます。
<トラックの設定>

図 4.

MIDIトラックでは、各トラックごとに最低限 @C の設定が必要です。
DXi シンセを使う場合は、Out欄 @ で、起動中のDXi を指定するだけで
いい場合もあります。
  • @ Out欄で、MIDIポートを指定。
    MIDI音源の接続された MIDIポートを選択します。
    基本的には、全トラック同一のMIDIポートを指定してかまいません。
  • A Ch 欄で、チャンネルを指定。
    ここは、使用する各音色(各トラック)ごとに、
    違うチャンネルNo.を指定する必要があります。
  • B Bnk欄で、音源のバンクを指定。 ( 参照 : バンク
  • C Pch欄で、パッチ・ネーム(音色名)を指定。( 参照 : パッチ
ドラムパートのトラックでは、前項 “音色定義ファイル”の設定により
Ch 欄は “10” となります。(図中 D


<データの入力>
では、実際に曲を作りながら、進めていきたいと思います。
  1. おおよその楽器編成などを決めて、トラックを作成する。
    ・ Drums ( オーディオ・ループ )
    ・ Bass ( MIDI )
    ・ Guitar 1 ( MIDI or 生録 )
    ・ Guitar 2 ( MIDI or 生録 )
    ・ Synth ( DXi シンセ )
    とりあえず、こういう編成でいきます。

  2. ドラム・パートの作成
    どのパートから作り始めるかは好みにもよりますが、基本的なリズムパターンを作っておくと、
    後の作業がしやすくなると思います。
    ある程度進んだところで、修正やフィルの作成をすることにします。

    図 5.
    Drumsトラックに1小節分のグルーブ・ループを貼り付け、4小節に伸ばしたところです。
    グルーブクリップは、そのクリップの端をドラッグすると、自在に伸び縮みしてくれます。( 図 5.B
    サンプルWAV オリジナル・テンポ/キー = 110 / C (ACID 290KB)
    (SONAR のCD-ROM にも、ドラム・ループが多く入ってますが、探すのメンドクサイので、MIDI で作りました)

    ループを貼り付けたら、ややこしい設定は後回しにして、このトラックの “ボリューム @” と
    “出力先 A” だけを適切に設定します。
    ボリュームは、他のトラックの音が混ざってもクリップ( =レベルオーバー ) しないよう、-3 〜 -6dB 程度に、
    出力先は、“メインバス 1” でいいと思います。もし音が鳴らなければ、メインバス 1 側の出力先設定を
    変更してみてください。

      メインバス について
       “バス” とは、複数のトラックの出力をまとめ、最終的に外部へ出力したり、
        或いはエフェクト処理を行ったりするための、入出力機能です。
        SONAR 3.x の場合は特に意識する必要はありませんが、2.x以前のバージョンでは、
        バスの本数の増減は面倒な操作になりますので、後で足りなくなったりしないように、
        予め必要な数を用意しておくことになります。
        |オプション|オーディオ|設定| で、“AUXの数” = 4 、 バーチャルメインの数 = 2 〜 3 程度は、
        用意しておきましょう。

    ここでちょっと脱線して、グルーブクリップでどういうことが出来るのか、という実験。

    図 7.
    テンポ・ウィンドウを開き、適当に テンポを変更してみました。
    テンポ・ウィンドウではこのように、連続的なテンポ変化を書き込むことが出来ます。

    テンポ変化 (MP3 230KB)
    まるで MIDIデータのように、テンポが変化してくれます。
    つまり、オーディオデータでありながら、MIDI と完全に同期してくれるわけです。

    ピッチを変化させると・・・
    ピッチ変化 (MP3 140KB) オリジナル → +12 → -12 → オリジナル
    生系ドラムのピッチを変化させると、独特の音になりますね。これは、特殊なエフェクトとして使えそうです。

    グルーブクリップの作成や編集に関しては、機会があれば取り上げたいと思います。

    余談
    今回 SONAR 3.1.1 で作業を行い、出来上がった ACID を 2.2 に読み込んでみましたが、
    相変わらず 2.x では、プチッ と入ってしまいます。 (関連記事  1.   2.


  3. ( 未定 )